いつもありがとうございます。
大阪上本町駅前
「伽藍堂鍼灸院」
多井一貴です。
今回は
「膝に溜まった水は抜いたほうがいいの?」
という疑問にお答えしたいと思います。
※こちらは以前にお知らせした
あなたの状態を教えてくださいから
ご連絡くださった方への私からの答えです。
変形性膝関節症だと診断され
病院で膝の水を抜く治療をされたが
何度も繰り返しているという方から
上にあるようなことを聞かれました。
膝に溜まった水を抜いたほうが良いのか?
抜かないほうが良いのか?
膝に痛みを抱えて
水が溜まっている方は
たくさんおられると思い
お伝えしたいと思います。
まず
よく言う「膝の水」というのが何なのか?
これは「関節液」と言って
簡単に説明すると
関節をスムーズに動かすための潤滑油と
関節内の軟骨に栄養を与える役目を
持ったものになります。
つまり水が溜まったというよりは
元々あった水が増えたというのが
本来の形になります。
ではなぜその元々あった水が増えて
腫れたようになってしまうのか?
・軟骨のどこかが傷ついている
・関節内ので炎症が起きている
・関節内のどこかが傷つき内出血を起こしている
つまり「膝の水が溜まる」というのは
結果であって
原因は別にあるということになります。
そしてその関節液が
増える理由として
身体としては炎症があるので
なるべく関節を動かしてほしくないため
あえて腫れて動きにくくしています。
ですので
その炎症という
原因を取り除かないことには
何度水を抜いてもまた増えてきてしまい
また溜まってしまうということに
つながっていくのです。
そして炎症が治まって
身体がもう動かしても大丈夫と
判断すれば自然と元の量に
戻っていきます。
ですので
水を抜くよりも原因となっている
炎症を取ってあげることを
最優先にしなければならないのです。
そして重要なことが
もう一点あります。
それは
膝関節というのは
人体の関節の中で
最も変形しやすい関節だといわれています。
炎症状態が長く続くと
関節内の軟骨を破壊して
変形が進んでしまいます。
他の関節の炎症であれば
多少時間がたっていたとしても
変形がしにくいので何とでもできます。
一度変形してしまった関節は
元に戻すことは出来ません。
出来るだけ早く治療を受けに来てくださいね!
※もし変形してしまっていたとしても
痛みを取ることは出来ます。
ただその場合は定期的なメンテナンスが必要には
なってしまうということは覚えておいてください。
またそのあたりについては
別の機会にお伝えしていきますので
楽しみにしておいてください。
※※
関節液が細菌感染を
起こしてしまっているような場合は
ほったらかしておくと
細菌が繁殖してしまいます。
そういったケースでは
膝の水を抜くというのは
必要だと考えられます。
ここまで読んでいただき感謝です。
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