いつもありがとうございます。
大阪上本町駅前
「伽藍堂鍼灸院」
多井一貴です。
今回は
「日光を浴びることのメリット・デメリット」
というテーマでお話していきたいと思います。
最近は「日光浴」という言葉も
あまり耳にしなくなったように感じます。
太陽の光を浴びるというのは
良い面・悪い面両方あります。
今日はそのことについて
説明していきますので
ぜひ最後まで読んでみてください。
大昔から太陽信仰というのは
世界中にあって太陽=神というぐらい
大切なものという認識でした。
エジプト神話のラーや
ギリシア神話のヘリオス
日本でも天照大神が
有名なところでしょうか。
私たち日本人からすると
「お天道様」として
昔から身近であり
また大切な存在として
心にあり続けているものだと
思います。
そういった太陽には
信仰の意味合いだけでなく
健康に関してもとても重要だと
みなされていました。
例えば
Where the sun enters, the doctor does not.
日の射すところに医者は必要ない。
Un medico arriva dove il sole non entra
陽が差し込まぬところに医者がくる
といったことわざがあります。
ヨーロッパでは昔から日光浴が
好まれているらしく
サウナや浴室と共に
日光浴室(ソラリウム)が
あることも多いそうです。
ですが
日本では美肌ブームから
特に美白を求めるようになり
日光を浴びるということを
しなくなる傾向にあります。
これはもちろん
美白に関してだけでなく
紫外線到達量が
増えていることによる
皮膚のコラーゲンを
破壊してしまうことで
シミやそばかすが
増えてしまうことと
皮膚ガンや白内障の
リスクが高まることが
わかってきたために
なるべく避けようという
傾向にあるのだと思います。
実際に母子手帳に
日光浴を奨励する記述は
1998年ごろから
なくなっているようです。
ただし
日光を浴びることの
メリットもしっかりることを
ぜひとも知っておいてほしいです。
まず日光に浴びることによって
ビタミンDが体内で生成されます。
このビタミンDというのは
日本人の多くが不足していると言われ
おおよそ8割もの方が不足
4割ほどの方が欠乏しているという
研究結果もあるようです。
このビタミンDが不足すると
血中のカルシウム濃度が低下し
副甲状腺ホルモンの増加を促すことで
くる病や骨軟化症といった疾患になり
骨粗鬆症の原因にも繋がります。
またこのビタミンD不足は
本人だけでなく
生まれてくる子供にも
影響を与えるという
調査報告も上がっています。
年々くる病や低カルシウム血症の
乳幼児が増加傾向にあるということです。
その他にも
ビタミンDには
免疫力向上や糖尿病の予防
発ガン抑制にも一定の効果が
認められています。
そして
日光を浴びることで
生成される物質が他にもあります。
それは「セロトニン」という
脳内神経伝達物質でドーパミンの1種です。
このセロトニンは
感情や気分のコントロールに作用し
精神を安定させてくれるため
「幸せホルモン」とも呼ばれたりします。
うつ病の予防に効果が
あると言われているので
知っている方もおられるかも
しれませんね。
そしてさらに
日光を浴びることによって
体内時計のリセットが
おこなわれます。
人間の身体は
日光を浴びてから
大体15時間ほどで
メラトニンが分泌されて
眠気が来るようになっています。
ですので
朝起きたらまず日光を
身体に浴びるというのは
睡眠の質を上げるためにも
とても重要なことになります。
このように
日光を浴びることの
メリットとデメリットを
長々と説明してきましたが
じゃあどうすれば良いの?
って思いますよね。
日光を全く浴びないのも良くないし
浴びすぎるのも良くないということに
なってくるので
紫外線量の一番多い
お昼12時の前後1時間は避けて
10分から15分程度の
お散歩や日光浴をするというのが
良いのではないかと
僕は考えています。
特に今は
外出自粛の中で
気分もふさぎ込みがちに
なりやすいので
朝起きてお日様がカンカンに
なる前に行うことで
睡眠の質を上げ
更に気分転換になる上
免疫力アップにもつながる
良い方法なんじゃないかと
思います。
ぜひ試してみてくださいね!
ここまで読んでいただき感謝です。
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