抗体ってどんな仕組みなの?

いつもありがとうございます。


大阪上本町駅前

「伽藍堂鍼灸院」

多井一貴です。


今回は

「抗体ってどんな仕組みなの?」

というテーマでお話していきたいと思います。


皆さんが知っているようで

ちゃんと知らない医学用語を

解説行きたいと思います。


今回のシリーズは

「免疫」についての

お話になります。


新型コロナウイルスの影響で

免疫力を高く持っていくことが

大切ですよということは

皆さんご存知のことかと思います。


きっと興味のある方も

多いかと思いますので

なるべく簡単にわかりやすく

理解してもらえるように

これから解説していきますね!


前回までに

免疫についてのお話を

なるべくわかりやすく説明してきました。


今回は免疫の中でも

特に「抗体」について

詳しく説明していきます。


獲得免疫の説明の中でも

簡単に触れてはいるのですが

もう少し詳しくお話していきたいと思います。


抗体を作ることで

体内に入ってきた病原体を

撃退する仕組みのことを

「液性免疫」と呼びます。


「液性免疫」の仕組みは

病原体が入ってきたときに

早い段階で活躍してくれる

マクロファージが病原体を

食べるとともに

病原体の一部(タンパク質)を

細胞の表面に目印として

置いておきます。


それをヘルパーT細胞が

発見するとB細胞に対して

ある指令を出します。


その指令というのが

『この病原体に対する抗体を作れー』

ということになります。


そうすると指令を受けた

B細胞は形質細胞と呼ばれる

抗体を作る細胞(抗体産出細胞)に

変化して抗体を作り始めます。


ただ最初の感染の際に

作られる形質細胞の量というのは

非常に少ないため

抗体の量も多くはありません。


そこでB細胞の一部が

メモリーB細胞となって

体内に長く留まります。


そうすることで

次に同じ病原体が

侵入してきたときに

このメモリーB細胞が

すぐに形質細胞へと変わり

その病原体だけを

攻撃出来る抗体を

作り出すことで

感染から身体を守ってくれます。


この感染から守ってくれる

「抗体」というものが

どのような性質を持っているのかを

説明していきます。


病原体が細菌の場合には

細菌が作り出す毒素が

標的となる細胞の表面に

結合することで

毒性を発揮させるのですが

抗体はこの毒素に対して

細胞に結合する前に

とりつくことで

細胞に結合することが

出来なくなり

毒素を出せなくしてくれます。


病原体がウイルスの場合には

ウイルス自身に結合することで

感染を防いでくれます。


これに加えて

抗体が病原体に結合すると

好中球やマクロファージが

病原体を取り込みやすくなり

より早く病原体を

やっつけやすくなります。


この作用のことを

オプソニン効果と呼ぶのですが

オプソニンとは

「味付け」という意味で

貪食細胞が食べやすくする

ふりかけのようなイメージですね。


そしてウイルス感染の際には

細胞の中に入り込んでしまうと

細胞は大きいために

好中球やマクロファージが

取り込むことが出来なくなってしまいます。


ウイルスに侵食されてしまった

細胞の表面には特殊なタンパクが

出来ています。


そのタンパクに抗体が結合すると

その抗体に向かってNK細胞が

サイトカインという物質を出すことで

侵食された細胞を破壊することで

身体をウイルスから守ってくれます。


こうした抗体の働きで

身体は病原体の感染を予防し

感染しても素早く治るように

出来ています。


今回は免疫に関わる

シリーズとして

数回に渡って説明をしてきました。


テレビなどでも

免疫に関わることや

抗体についての話が

さまざま出ているところです。


少しでもそういった情報を

聞いたときにわかってもらえるように

説明してきました。


今読んでくれている

あなたのお役に立てれば

幸いでございます。


ここまで読んでいただき感謝です。


伽藍堂鍼灸院

伽藍堂では、あなたに寄り添う施術で心と身体の不調を取り除きます。 病院で検査しても特に問題はなく、原因がわからない状態で自分でもどうしたら良いかわからない。そんな不安な状態から解放されたいと思うのなら、ぜひ一度伽藍堂にお越しください。 きっとあなたのその不調を改善するお手伝いが出来るはずだから。 本当に伽藍堂の施術で良くなるの?と疑問を持たれた方は、このホームページや私のブログを読んでみてください

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